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ホメオパシー

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フランス滞在中、ちょっと具合が悪くなり、日本から薬を持っていくのを忘れてしまったため薬局で買ったのがこれです。

病気の症状について話すと、薬剤師さんはテキパキと薬棚まで行き、小さなプラスチックケースを何本か携えて戻ってきて、
「まず、この一本はただちに全部飲んでください。次の一本は24時間後に飲んでください。次の一本は1時間おきに3粒ずつ飲んでください」
差し出されたのは、緑とオレンジと紫のかわいいケース。よく見るとmedicament homeopathique ホメオパシー処方薬と書かれてある。

ホメオパシーって実はちょっと興味があったのです。私の姉がアメリカの心理療法を勉強している関係で、外国のさまざまな治療法とか代替療法とか、そういう話を聞いたことがあったので。

ホメオパシーっていうのは、私達が慣れ親しんでいる一般的な西洋医学の対処療法とは真逆の考えの療法であり、「同種の法則」という考えに基づいた療法です。
「もしも健康な人にそれを与えたら、その病気と同じような症状を起こす物質を病気の人に処方して、病気を治す」ということ。毒をもって毒を制す、っていう感じなんでしょうか?
病気の症状を抑えるのではなく出し切って治し、自然治癒力を高めるというような自然療法的な考えが根本にあるようです。
ヨーロッパではけっこう広まっていますが、日本ではあまり耳にすることはないかもしれないですね。

薬は直径1ミリほどの白い砂糖玉。金平糖を丸く小さくしたようなものです。この砂糖玉にしかるべき物質が浸み込ませてあり、手で触れないようケースのふたに砂糖玉を取り出し、口へぽんと放り込むんです。

それにしても普通に薬局で、○○○の薬をください、と言って、ホメオパシーの薬が出てくるっていうのは、ちょっとした驚きでした。値段も全部で8ユーロ(1000円ちょい)こんなにも普及しているのか!
日本でホメオパシーのことを話しても、きっとほとんどの人が知らないだろう。

ずっと前、私がフランスに住んでいたときはこうではなかった。アスピリンだとか何とかだとか西洋医学の処方薬を出されていたように思う。
いつか日本でもホメオパシーが一般に普及する日が来るのか?なかなか想像はできないけれど。

ちなみにこの薬はとてもよく効き、ちょっぴし熱っぽさやだるさは伴いましたが、症状は静かに治まりました。
by AkikoNakamura | 2008-11-25 10:59 | ゆるベジ

グルマンの旅~卒業式

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最後の夜、きょうのアペリティフは2階のグランドサロンでやるからね、と言われ、集まったメンバーへの素敵なサプライズ、卒業式が行われたのです。
ひとりずつ名前を読み上げられると、不思議と厳かな気分になるものですね。料理を学んだ、っていう充実感が形になって現れたような瞬間でした。
鶉もウサギも羊のもも丸ごともフォワグラの神経取りも、チャレンジしてよかった、ときっと全員が思っていたんじゃないかな?
なかなかできない経験がたくさんあった旅でした。それは料理だけでなく、家族総出で私たちをもてなしてくれたカペル一家との毎日の触れ合いもあり、1週間の旅行とは思えないほどの充実でした。
6歳と3歳の子供たち、すっかり私たちと仲良くなってしまい、最後の卒業式にももう寝る時間だというのにパジャマで駆けつけてくれたのでした!かわいいな〜
by AkikoNakamura | 2008-11-17 17:47 | fcstudio

chez bru

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プロヴァンス旅行中に訪れたイガリエeygalièresという小さな町にあるミシュラン2つ星のレストラン、シェブリュ。
小さな石造りの田舎町のその町並みは上品でかわいらしい。ふらりとカフェに入ってのんびりワインでも飲みたいと思わせるような、なんとはなしに人を惹きつける町で、車ですいすいっと到着してしまったのがほんの少し残念だった。
という物思いにふけっていたのもつかの間。レストランの前に立つと、そのモダンな造りに、私たち一同、完全に参ってしまいました。ニューヨーク?って言ってもいいくらい。古い石造りのなんてことない小さな建物の中味だけ見事にリノベーションしてある。オシャレです。
サービスは黒いシャツを着た女性が、颯爽とこなしている。

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ウフポシェ、ポーチドエッグです。たらのカルパッチョと玉ねぎのコンポートと盛り合わせられ、トリュバターのソースでいただきます。上にふりかけてあるドライトマトがいいアクセントになっていました。複雑な味を柔らかいソースでまとめるテクニックがすばらしいと思いました。

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メインは豚肉です。乳飲み子豚(乳飲み子羊というのは聞くけど、豚は初めてだった)を真空調理でとろとろに柔らかく煮込み、さらに低温のオーブンでカリカリに焼いたもの。とろとろとカリカリをいっぺんに味わえる、至福のお味でした。

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デザートはティラミスとのことでしたが、こんなすばらしいガトー仕立てです。3層になっており、濃厚なガナッシュとソースキャラメルで、満足3回転でした。

メニューの組み立ても、複雑なお味の前菜、直球で大いに楽しませるメイン、濃厚で上質なデザートという私の好みのタイプだったので大満足です。
ただし、ポーションは日本人にとっては十分というほどよい分量。以前、星つきレストランでフレンチを食べると言えば、満腹を通り過ぎて満腹中枢が麻痺した頃に、美味という至福がやってくるというくらいの豊満なものだったのだけど、フランス料理も相当変化しているのだということがよくわかり、進化しているフランス料理に出会えてとてもうれしかった。

注:)写真はすべてグルマンツアーチームの酒川さんからお借りしました。きれいな写真をどうもありがとう。
by AkikoNakamura | 2008-11-14 12:19 | fcstudio