小川マアさんによる「うるしが、いいね。」のレッスンにて。今月は大場芳郎さんのお皿を使いました。
手前にあるのは、リムが少々広めでやや深めに窪んだ皿。洋皿的な形なので、豚肉とガルバンゾ豆の煮込みもすんなりと似合います。
後ろに見えているのは一尺一寸(尺イチとプロは呼ぶらしい、約33cm)のお盆。パン皿として使っています。ちょっと意外な使い方ですが、これもなかなか。お盆といわれればお盆にしか使わない、という固い頭を柔軟にするところから器の楽しみは始まります。
アンティパストを盛りつけてもよし、デザートを盛りつけてもよし、ですね。
気に入った器をいろいろな料理と合わせて楽しんで、使い込んだうるしの器の味わいに早く到達したいものです。
うるしの話や作家さんの話を聞きながら、実物を手に取って使うことが出来るので、うるしの器をとても身近に感じるようになってきました。
いい器っていうのは、人の日々の暮らしをがらりと変化させる力を持っているように思います。いい茶器を買ったらお茶の時間が楽しくなってゆったりした時間を持つようになるだろうし、気に入った大皿を買ったら人を呼んで一緒に食事をしたくなる。
そして、そんなことを習慣として暮らしぶりの中に根付かせてくれる、それがいい器の本当の価値なのかな、と思うようになりました。