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feve

feve_a0043319_11302418.jpgプロヴァンスのソルグという町のアンティークマーケットで買ったフェーブ。ガレットデロワに入れるおもちゃです。
ガレットデロワ(王様のお菓子)というのは、キリストの生誕を天使によって知らされた東方の3人の王が星を頼りにキリストのいる馬小屋を見つけて宝物を捧げに行った、という聖書の話に基づいたもの。3人の王は12月24日に国を出発して2週間かかってベツレヘムに到着したので、1月7日前後の日曜日がガレットデロワのお祭りの日なんですね。

フランスでは相当盛んにこのお祭りをやってます。
例えば、学校で、友達同士で、家族で。大きなパイの中にフェーブをひとつ入れて焼き、切り分けて皆でたべるときにこのフェーブが当たった人が王様になる、というもの。王様になった人は女王様を一人選ぶことができ、ふたりがこの日の主役。みたいな単純な遊びです。しかし、意中の人に告白するチャンスみたいにもなっていて、実際、これでラブラブカップルになった人もいましたっけ。

フェーブについての話ですが、最近はどんどんエスカレートしておりまして、アメリカ製のフェーブはピンクパンサーやらフェリックスやらキャラクターものもたくさんあります。(原宿にこれをたくさん扱ってる店がありました)フランス製のフェーブはもう少しシックで、ワインシリーズとかシェフシリーズとかパン(バゲットとかクロワッサンとか)フィギュア並みに精密化しています。

来年1月のフレンチアシエットレッスンではガレットデロワを焼くので、かっぱ橋にフェーブを買いに行ったのだけど、なんというか、あまり魅力を感じなくて買わずに帰ってきてしまったのは
このアンティークのフェーブを毎日見ていたせいだろうと思う。
粗野なつくりではある。
目なんて、てんてん、だし。
でも、いい。
プロヴァンスの香りぷんぷんのこのフェーブをレッスンでも使うことにした。
このほうがよっぽどニュアンスがある。
最近のフィギュア系フェーブにはちょっと飽きてしまったのである。
by AkikoNakamura | 2008-12-17 12:06 | 器、雑貨
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