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グルマンの旅〜山羊のチーズ屋さん

グルマンの旅〜山羊のチーズ屋さん_a0043319_1717790.jpg山羊のチーズ屋さんを訪ねました。完全なアルチザン(農家の手作り)ご主人からチーズ作りについての様々な話を聞くうちに、誰からともなく、鈴木牧場さんみたいだね、という発言が聞こえた。(鈴木牧場というのは田中農園の田中さんご夫婦が親しくしている茨城で牧畜をされている方。ほんとうにピュアな味のヨーグルトを作られている方です。以前ブログでも書いたのでぜひ見てみてください)
fcstudioの旅は日本でも、フランスでも同じようなことをしているんだ、と思うと、なんとなく可笑しく、うれしかった。
ここの山羊のチーズもほんとうにピュアで、甘みも香りも山羊乳そのものという感じだった。こういう人の存在がフランスのチーズの根底を支えているのだと思う。

グルマンの旅〜山羊のチーズ屋さん_a0043319_17122585.jpgこれがご主人。チーズ作りを語らせたらとまらないという感じだ。自分たちが作っているものは工場で作られているチーズとはまったく違う、ということを何度も言っていたのが印象的だ。
チーズ作りはとてもシンプルなもので、シンプルなものほど作るのが上手な人と下手な人の違いがはっきりしているんだ、と言う。山羊を知って、山羊の乳を知って、自然を知って、チーズ作りの経験のある自分たちが作っているから、自分たちのチーズはおいしいんだと。
一日最高で400個、二本の手で作れる限界までしか作らない。スーパーなどでの大量販売は絶対にできないけれど、ちゃんとわかってくれる人が買いにきてくれて商売はきちんと成り立っているよ、と満ち足りた表情で語る。
根本的なチーズのうまさを語る時、山羊のアムール(amour・恋愛)に結論づけるあたりはさすがフランス人。


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そんなに広くはない一室がチーズ作りの現場。生地は2種類で12〜14種類のチーズを作っているというという。

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最後にチーズを試食、試食とはいえチーズにパンとワインは絶対に欠かせない。ワインを飲みながら、チーズをつまみ、陽気なチーズ農家のご家族と一緒に庭でおしゃべり。いつまでも終わりそうにない陽気なひとときだった。日が暮れてきたのでそろそろ帰ろうか、なんていうのんきな感じがいい。
by AkikoNakamura | 2008-10-28 17:48 | fcstudio
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