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20年来の趣味

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編み物を趣味としてずいぶん長い。ピークの頃はひと冬に5~6枚は編んでいたのだけれど、ここ数年は時々思い出したように毛糸を取り出して試し編みをしては放り出すということの繰り返しだった。

昨年、病気入院した母のためにケープを編んだ。私が想像したのより100倍くらい母は喜んでくれて、もう一年たっているというのに、私の顔を見るたびに、電話で声を聞くたびにケープのお礼を言ってくれる。出かけるときは「あこちゃんのケープ」をいつも必ず持っていくらしい。
もう高齢の母はしっかりとボケ気味で、子供の名前や孫の名前なども時々ぐちゃぐちゃになったりするんだけど、愛用のケープがアキコの手編みだっていうことはしっかりとインプットされたようだ。ボケ気味の脳ではなく、もっと心に近いところで喜んでくれたのかもしれない、と思う。

母のためにこれまでもずいぶんたくさん編んできたけれど、こんなに気に入ってもらったのはこれが初めて。たとえ、たった一枚だったとしてもこんな編み物ができたっていうだけで、このささやかな趣味のために費やしてきた長い長い時間が突然輝かしいものに思えたりする。
by AkikoNakamura | 2005-11-11 20:34 | そのほか
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